2005年 02月 24日
"The Gates" 再び |
先日好き放題書いておいて今更こんなことを言うのも気がひけるが、お天気がいいだけでこうも印象が違うとは驚きだ。強風にはためき、太陽の光で半透明に輝くサフラン色の布が、それはそれはきれいだった。まるで化繊の布一枚一枚に表情があるみたい。風でポールに絡まりついた布を、係員が長い棒でほどいている姿があちこちで見られた。平日の早朝に立ち寄ったのが大正解。私のようにカメラ片手の観光客もいるにはいたが、大半はジョギングをしている人や犬の散歩をしている人、アイススケートの練習をしている人、それに通勤途中らしい格好をした人。セントラルパークの日常が垣間見られたような気がする。朝で太陽光が斜めに差し込むので、影が布にかかる様子とかサフラン色の濃淡が場所や角度によって違って見えたのもよかった。
kaorissimaさんが送ってくれたエキサイト 世界びっくりニュースによると、「単色のパネル布は、枠の最高部から垂れ下がり、太陽光の角度によって色合いが変わるように計算されていて、そよ風に揺れるようにな(っ)ている」のだそう。まさにそれを体験できた訳である。化繊の生地も、耐水性とか重さとか光の通り具合とかを考慮に入れ、吟味して選びぬかれた物なのでしょう。風になびき、じっとしていない布の動きが面白い。
冬の朝のセントラルパークは美しかった。この場所だからこの展示もこんなに映えるのだろう。彼らを芸術家と呼ぶことに抵抗があることに変わりはないが、場所選びや資金繰りを含め、計画通りにプロジェクトを実現させることに関しては抜きん出た才能を持った二人なのかもしれない。
by mistymont
| 2005-02-24 13:23
| 文化・芸能