2006年 10月 30日
にわか雨 |
傘も持たずに家を出て数分後に降りだした激しい雨と、相変わらず当てにならない地下鉄休日ダイヤのせいで、本日観る予定だったドイツ映画の上映開始時間に間に合わなかった。来週もう一度上映予定なので、なんとか時間を見つけて行けるといいのだが。
地下鉄3線乗り継いで、ブライアント・パーク前で下車。グランドセントラル駅で2日間だけ開催中の東京展に向かう。近くでお弁当を調達しようと5番街の角を曲がると、NY市立図書館正面玄関に朱色の「繪本」という垂れ幕がかかっていたので寄ってみる。
実に素晴らしい展示だった。奈良時代から現代までの作品が、天・地・人の3分野に分かれて並んでいる。解体新書の初版やイソップ物語・グリム物語、源氏物語の有名な挿絵とか、北斎の富岳三十六景とかの実物が、ガラスケース越しに並んでいる。初めて日本にやってきた西洋人や象を描いたものは、驚きが溢れていて面白かった。誰の作か忘れてしまったが、壁にかかっていた世界地図に見入ってしまう。
墨の色って美しい。久々にお習字をしてみたくなった。いつか紙も漉いてみたい。製本もきちんとやってみたい。今は無理だけど、少しずつそういうことに手を染められたらいいな。
今日は時間に制限があったので軽く見るにとどめたが、2月までやっているのでまた何回か観に行く行くつもり。前回もなかなかまとまった時間が取れなかったので、会社帰りに何回も通ってようやく全部見ることができた。
その後食事休憩を経てグランドセントラルへ。展示は全く期待はずれだったが、木版画彫りの実演は拾い物だった。先の「繪本」展で木版画の工程を英語で読んだばかりだったので、直後に職人さんの仕事風景を見られてよかった。
ところで、八百屋さんの軒下で雨宿りをしながら、こういうのって久しぶりだわと考えていた。にわか雨って嫌いじゃない。一日のうちにくるくると天気が変わるのは結構好き。特に空の変化を見るのが。仕事に行くような格好の時は雨で洋服が濡れるのが嫌だけど、休日や休暇中は別。こうやって雨が上がるまでの数分間、隣り合わせた人と世間話でもしながら一休みするのも悪くない。この展示会を見つけたのも、半分は雨のおかげ。天候の変化とかちょっとした偶然で人生(というと大げさかもしれないけれど)が変わってしまうのって面白いと思う。
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市立図書館での「「繪本」展は来年の2月4日まで開催なので、近くにお住まいの方は是非いらしてみてください。
Ehon: The Artist and the Book in Japan
地下鉄3線乗り継いで、ブライアント・パーク前で下車。グランドセントラル駅で2日間だけ開催中の東京展に向かう。近くでお弁当を調達しようと5番街の角を曲がると、NY市立図書館正面玄関に朱色の「繪本」という垂れ幕がかかっていたので寄ってみる。
実に素晴らしい展示だった。奈良時代から現代までの作品が、天・地・人の3分野に分かれて並んでいる。解体新書の初版やイソップ物語・グリム物語、源氏物語の有名な挿絵とか、北斎の富岳三十六景とかの実物が、ガラスケース越しに並んでいる。初めて日本にやってきた西洋人や象を描いたものは、驚きが溢れていて面白かった。誰の作か忘れてしまったが、壁にかかっていた世界地図に見入ってしまう。
墨の色って美しい。久々にお習字をしてみたくなった。いつか紙も漉いてみたい。製本もきちんとやってみたい。今は無理だけど、少しずつそういうことに手を染められたらいいな。
今日は時間に制限があったので軽く見るにとどめたが、2月までやっているのでまた何回か観に行く行くつもり。前回もなかなかまとまった時間が取れなかったので、会社帰りに何回も通ってようやく全部見ることができた。
その後食事休憩を経てグランドセントラルへ。展示は全く期待はずれだったが、木版画彫りの実演は拾い物だった。先の「繪本」展で木版画の工程を英語で読んだばかりだったので、直後に職人さんの仕事風景を見られてよかった。
ところで、八百屋さんの軒下で雨宿りをしながら、こういうのって久しぶりだわと考えていた。にわか雨って嫌いじゃない。一日のうちにくるくると天気が変わるのは結構好き。特に空の変化を見るのが。仕事に行くような格好の時は雨で洋服が濡れるのが嫌だけど、休日や休暇中は別。こうやって雨が上がるまでの数分間、隣り合わせた人と世間話でもしながら一休みするのも悪くない。この展示会を見つけたのも、半分は雨のおかげ。天候の変化とかちょっとした偶然で人生(というと大げさかもしれないけれど)が変わってしまうのって面白いと思う。
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市立図書館での「「繪本」展は来年の2月4日まで開催なので、近くにお住まいの方は是非いらしてみてください。
Ehon: The Artist and the Book in Japan
by mistymont
| 2006-10-30 01:09