2005年 03月 29日
ワインの世界 |
Mondovinoを見るまで知らなかったロバート・パーカーとミシェル・ロランの名前を日本語で検索してみたら、出てくる出てくる。様々なワインショップが彼らに高評価を受けたワインを取り揃えています。日本って本当にすごい。世界の有名ブランド品は何でも知っていて何でも手に入る。
情野博之「ロバート・パーカーって誰?」
ミシェル・ロラン氏について
楽天市場:ロバート・パーカーが90点以上の評価をしたワイン特集っ!
ちいさなワインやさん:フランス(赤)
讀賣新聞:ワインニュースというコーナーを見つけました。3日前に見ていたら何のことやらわからなかった固有名詞に溢れています。映画完成後のモンダヴィ一家の動向が、見出しを追うだけで垣間見えてきます。グローバリゼーションについて聞かれ「僕たちの子孫が火星からワインを宅配させるようになってたら面白いと思わない?」と答え観客を失笑させていたロバート・モンダヴィの息子、マイケル氏は、独立して自分のワイナリーを作る準備をしているそうです。株式会社となった「ロバート・モンダヴィ・コーポレーション」は、取締役の意向でオーパス・ワンなどの高級ブランドからの撤退発表、社員の大規模なリストラ、弟ティム氏の辞任、などを経て、コンステレーション・ブランズ社という「世界トップのアルコール飲料企業」に買収されたようです。モンダヴィ一家の世界征服にかける野望が敗れた、ということになるのでしょうか。
映画冒頭に登場した老人が「ワインは死んだ。果物も、そしてチーズも。」とコメントしていましたが、チーズや果物じゃ大金に化けないので、ワインほど劇的な買収劇は見られないでしょう。値段と質の均一化現象は避けられないにしても。ビール製造で有名なオーストラリアのFOSTER社だってナパやソノマの有名ワイナリーを傘下に抱えているし、フランスにだってLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)グループがある。見出し一覧を眺めていると、投資、買収、売却、とまるで金融面を見ているみたい。ワインを投資の一分野としかみなさない人が増えたということなのでしょうか。それとも昔から人々を魅了してきた「ワイン」を所有するということに、人々はロマン、あるいは征服欲を感じるのでしょうか。映画でも触れられていた有名人の業界進出現象。コッポラがその先駆者なのでしょうが、最近ではフェラガモやドパルデュー、スティングまでもがワイナリーのオーナーなんだそう。
フランスワインの低迷振りと対照的に目に付くのがアメリカ、オーストラリア、チリなど「新世界」での生産高の急高騰。ワインはヨーロッパでしか作れないとは思いませんが、グローバリゼーションの理由が金銭的なことだけだとしたら悲しいと思う。その広がり方はまるでIKEAの家具か車・コンピュータの部品製造か、といった感じ。ミシェル・ロラン氏といえば、インドのバンガロールに初のワイナリーを作る準備をしているのだそう。そんなことして何のためになるのかわかりませんが、12カ国に顧客を持つ売れっ子コンサルタントとのこと、勝算はあるのでしょう。
私は基本的に、ワインの好き嫌いは主観的なもの、自分がおいしいと思えばどこのものだっていいじゃない?と思いますが、この映画を見て、納得のいくワイン作りに情熱を傾ける人たちが作る、一流と言われているワインを飲んでみたいと思いました。意外だったのは、監督のJonathan Nossiterはソムリエでもあり、NY市内のレストランでワインのセレクションもしているということ。この人もワインを愛する一人なんでしょう。
最後に、ミシェル・ロランがロングアイランドに進出という古い見出しを見つけたのでまた讀賣新聞から引用します。その後、そのワインの評判は上がったのでしょうか。讀賣新聞ワインニュース:ミシェル・ロラン、ニューヨークに進出
情野博之「ロバート・パーカーって誰?」
ミシェル・ロラン氏について
楽天市場:ロバート・パーカーが90点以上の評価をしたワイン特集っ!
ちいさなワインやさん:フランス(赤)
讀賣新聞:ワインニュースというコーナーを見つけました。3日前に見ていたら何のことやらわからなかった固有名詞に溢れています。映画完成後のモンダヴィ一家の動向が、見出しを追うだけで垣間見えてきます。グローバリゼーションについて聞かれ「僕たちの子孫が火星からワインを宅配させるようになってたら面白いと思わない?」と答え観客を失笑させていたロバート・モンダヴィの息子、マイケル氏は、独立して自分のワイナリーを作る準備をしているそうです。株式会社となった「ロバート・モンダヴィ・コーポレーション」は、取締役の意向でオーパス・ワンなどの高級ブランドからの撤退発表、社員の大規模なリストラ、弟ティム氏の辞任、などを経て、コンステレーション・ブランズ社という「世界トップのアルコール飲料企業」に買収されたようです。モンダヴィ一家の世界征服にかける野望が敗れた、ということになるのでしょうか。
映画冒頭に登場した老人が「ワインは死んだ。果物も、そしてチーズも。」とコメントしていましたが、チーズや果物じゃ大金に化けないので、ワインほど劇的な買収劇は見られないでしょう。値段と質の均一化現象は避けられないにしても。ビール製造で有名なオーストラリアのFOSTER社だってナパやソノマの有名ワイナリーを傘下に抱えているし、フランスにだってLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)グループがある。見出し一覧を眺めていると、投資、買収、売却、とまるで金融面を見ているみたい。ワインを投資の一分野としかみなさない人が増えたということなのでしょうか。それとも昔から人々を魅了してきた「ワイン」を所有するということに、人々はロマン、あるいは征服欲を感じるのでしょうか。映画でも触れられていた有名人の業界進出現象。コッポラがその先駆者なのでしょうが、最近ではフェラガモやドパルデュー、スティングまでもがワイナリーのオーナーなんだそう。
フランスワインの低迷振りと対照的に目に付くのがアメリカ、オーストラリア、チリなど「新世界」での生産高の急高騰。ワインはヨーロッパでしか作れないとは思いませんが、グローバリゼーションの理由が金銭的なことだけだとしたら悲しいと思う。その広がり方はまるでIKEAの家具か車・コンピュータの部品製造か、といった感じ。ミシェル・ロラン氏といえば、インドのバンガロールに初のワイナリーを作る準備をしているのだそう。そんなことして何のためになるのかわかりませんが、12カ国に顧客を持つ売れっ子コンサルタントとのこと、勝算はあるのでしょう。
私は基本的に、ワインの好き嫌いは主観的なもの、自分がおいしいと思えばどこのものだっていいじゃない?と思いますが、この映画を見て、納得のいくワイン作りに情熱を傾ける人たちが作る、一流と言われているワインを飲んでみたいと思いました。意外だったのは、監督のJonathan Nossiterはソムリエでもあり、NY市内のレストランでワインのセレクションもしているということ。この人もワインを愛する一人なんでしょう。
最後に、ミシェル・ロランがロングアイランドに進出という古い見出しを見つけたのでまた讀賣新聞から引用します。その後、そのワインの評判は上がったのでしょうか。讀賣新聞ワインニュース:ミシェル・ロラン、ニューヨークに進出
by mistymont
| 2005-03-29 22:41
| 映画