2006年 04月 10日
謝るイギリス人 |
ロンドンに到着してすぐに気づいたことは、"sorry" という言葉が頻繁に耳に入ってくるということ。月曜日に現地スタッフにそれを言ったら、「ああ、それは典型的なイギリス人気質ですよ。試しに今晩、道でわざと人にぶつかってごらんなさい。10人に8人は謝ってきますから」と返された。研修の一環に、コミュニケーションについての講義があったが、その講師も、自分の発した言葉が誤解されて相手の気分を害した時には「まず謝りなさい、それから関係修復に努めなさい」と言った。
それで思い出したのが、だいぶ前に友人にプレゼントされた『イギリス的生活とアメリカ的生活』(ジェーン・ウォームズレー著)という本。アマゾンのレビュー欄の言葉を借りると「言葉は同じ英語でも考え方、暮らし方がこんなにも違う。どちらがより人間的か…。アメリカに生れ、イギリス人と結婚してロンドンに長年暮らす著者が、主婦としてジャーナリストとしての体験をもとにユーモアたっぷりにつづった話題のベストセラー。」断定的な記述(「米:新しいのはいいことだ」「英:変化はごめんだ」、など)が続き、途中で嫌になってしまったが、もう一度読んでみようかなと思った。
もちろん、面白い箇所も沢山あって、「アメリカ人はひょっとしたら自分は死なないで済むかもしれないと思うので、マイケル・ジャクソンのように若返りに命をかける」とか「アメリカ人は、プリフィックス・メニュー内のポテトをビーンズに換える権利は憲法で保障されると信じている」などのくだりには大笑いしてしまいました。
さて、研修日程表には、毎朝研修開始15分前に "tea / coffee" が出されると書いてあった。アメリカで研修を受けると大抵どこでもマフィンやべーグル、フルーツなどのサービスがあるので、初日ホテルで朝食を食べ損なった私は研修会場での軽朝食を期待していたが、本当に紅茶とコーヒーだけだったので午前中お腹がすいて困った。午後にはコーヒーブレークならぬティーブレークがあり、クッキーなどの差し入れがあった。アメリカと違い、クッキーやソーダなどを口にしながら講義を受けるという習慣はないのだろう。
昼食に毎日出されるサンドイッチがあまりに不味いので、他の国からの参加者達と各国での昼食事情についての話で盛り上がった。フランスとインド支社では机で物を食べることは禁止されているんだそう。非常に驚いたがすごくいい習慣だと思う。どんなに忙しくても一時間きっちり休憩を取って同僚との会話を楽しみながら食事をし、午後からの激務に臨む。私の同僚などは一時間早く帰宅したいがために、ランチ休憩を取らずに自分の席で食べながら仕事したり、定食メニューばかり食べる私を、それでよく太らないわね、と驚きの目で見る。定食メニューというのはそれなりに栄養のバランスの取れた、ちゃんとした食事ということだが、女性はサラダだけ、とかパンとスープだけ、とかサンドイッチとポテトチップス(!)とかいう軽いランチをとることが多いので、午後にお腹がすくとみえ、ポップコーンやプレッツェルなどの「ヘルシーな」スナックをつまみながら仕事している。
研修コーディネーターの女性は、毎日殆ど手付かずでサンドイッチの乗ったカートが提げられることに気づいたと見えて、最終日にはスモークサーモンの乗ったSUSHIや春巻きやフィッシュケーキなどをオーダーしてくれ、その日だけはあっという間にトレイが空になった。イギリス人はホットミールをあまり食べなくても平気と聞いたことがあるので、私達の食べっぷりにびっくりしたことでしょう。
それで思い出したのが、だいぶ前に友人にプレゼントされた『イギリス的生活とアメリカ的生活』(ジェーン・ウォームズレー著)という本。アマゾンのレビュー欄の言葉を借りると「言葉は同じ英語でも考え方、暮らし方がこんなにも違う。どちらがより人間的か…。アメリカに生れ、イギリス人と結婚してロンドンに長年暮らす著者が、主婦としてジャーナリストとしての体験をもとにユーモアたっぷりにつづった話題のベストセラー。」断定的な記述(「米:新しいのはいいことだ」「英:変化はごめんだ」、など)が続き、途中で嫌になってしまったが、もう一度読んでみようかなと思った。
もちろん、面白い箇所も沢山あって、「アメリカ人はひょっとしたら自分は死なないで済むかもしれないと思うので、マイケル・ジャクソンのように若返りに命をかける」とか「アメリカ人は、プリフィックス・メニュー内のポテトをビーンズに換える権利は憲法で保障されると信じている」などのくだりには大笑いしてしまいました。
さて、研修日程表には、毎朝研修開始15分前に "tea / coffee" が出されると書いてあった。アメリカで研修を受けると大抵どこでもマフィンやべーグル、フルーツなどのサービスがあるので、初日ホテルで朝食を食べ損なった私は研修会場での軽朝食を期待していたが、本当に紅茶とコーヒーだけだったので午前中お腹がすいて困った。午後にはコーヒーブレークならぬティーブレークがあり、クッキーなどの差し入れがあった。アメリカと違い、クッキーやソーダなどを口にしながら講義を受けるという習慣はないのだろう。
昼食に毎日出されるサンドイッチがあまりに不味いので、他の国からの参加者達と各国での昼食事情についての話で盛り上がった。フランスとインド支社では机で物を食べることは禁止されているんだそう。非常に驚いたがすごくいい習慣だと思う。どんなに忙しくても一時間きっちり休憩を取って同僚との会話を楽しみながら食事をし、午後からの激務に臨む。私の同僚などは一時間早く帰宅したいがために、ランチ休憩を取らずに自分の席で食べながら仕事したり、定食メニューばかり食べる私を、それでよく太らないわね、と驚きの目で見る。定食メニューというのはそれなりに栄養のバランスの取れた、ちゃんとした食事ということだが、女性はサラダだけ、とかパンとスープだけ、とかサンドイッチとポテトチップス(!)とかいう軽いランチをとることが多いので、午後にお腹がすくとみえ、ポップコーンやプレッツェルなどの「ヘルシーな」スナックをつまみながら仕事している。
研修コーディネーターの女性は、毎日殆ど手付かずでサンドイッチの乗ったカートが提げられることに気づいたと見えて、最終日にはスモークサーモンの乗ったSUSHIや春巻きやフィッシュケーキなどをオーダーしてくれ、その日だけはあっという間にトレイが空になった。イギリス人はホットミールをあまり食べなくても平気と聞いたことがあるので、私達の食べっぷりにびっくりしたことでしょう。
by mistymont
| 2006-04-10 09:41